政府支出 2009 11 28

 不景気のときは、政府支出を拡大し、
好景気のときは、政府支出を削減する。
これが経済政策の基本です。
 不景気のときは、
「穴を掘って穴を埋めるだけでも経済効果がある」と言ったのは、
経済学者のケインズだったでしょうか。
 それは、不景気のときは、
雇用が失われ、収入が途絶え、消費する意欲すらなくなっているからです。
 このようなことは、安定した収入がある人や高給取り、
あるいは金融資産が豊富な人には、理解できないでしょう。
 しかし、このような人たちが、社会の支配層となっていますので、
往々にして、「冷たい経済政策」となってしまうでしょう。
 今、優先的に取り組まなければならないのは、
雇用対策と景気対策です。

1937年恐慌 2009 9 26
 恐慌というと、誰もが「1929年恐慌」を連想しますが、
本当に注目すべき恐慌は、「1937年恐慌」です。
 不幸なことに、日本は、こうした歴史の教訓を学ばず、
1997年に、同じような失敗をしてしまったのです。
 世界は、「1929年恐慌」のことは忘れるべきです。
「1937年恐慌」を記憶すべきです。

病み上がり(1937年恐慌) 2009 7 4
 最近、各国の中央銀行から、出口戦略の話を聞くようになりました。
しかし、それは、将来の検討課題であって、今は時期尚早だと思います。
まだ世界経済は、病み上がりだからです。
 NIKKEI NETのマネー&マーケットで、
岡田晃氏は、「1937年恐慌」のことを書いています。
 恐慌というと、1929年を連想しますが、
実は、1937年恐慌も、大いに問題があったのです。
(以下、引用)
 1933年に登場したフランクリン・ルーズベルト大統領が、
ニューディール政策で米国経済を立て直したことは広く知られている。
33年までの4年間、大幅なマイナス成長が続いていた実質国内総生産(GDP)は、
翌34年からプラスに転じ、37年まで景気回復が続いた。
 33年に50ドル前後まで落ち込んでいたダウ工業株30種平均は、
37年に190ドル台まで回復していた。
 そこでルーズベルト政権は、
ニューディール政策によって膨らんだ財政赤字を削減すべく、
増税に踏み切り、財政再建路線に転換した。
FRBも金融引き締めに転じた。
 だが、これは明らかに誤りだった。
景気は再び急速に悪化し株価は暴落した。
実質GDPは翌38年にマイナス成長へ逆戻りし、
ダウ平均は37年の戻り高値のおよそ半分の水準まで下がった。
これは、37年恐慌と呼ばれている。
それ以降、米国経済の本格回復は第2次世界大戦後まで待たねばならなかった。
(以上、引用)
 歴史に「if」はありません。
しかし、「アメリカに、1937年恐慌がなかったら」と考えざるを得ません。
 賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。
歴史は、人類のためにある。














































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